地域福祉の視点で考える~介護・子育て、共生ケアの可能性~【後編】(第5回_20171203@エル・おおさか南館)
第5回 自治フォーラムおおさか 第2部
地域福祉の視点で考える
~介護・子育て、共生ケアの可能性~
〇実践報告1:「地域共生ケア生野推進委員会」 武 直樹
地域福祉・地域共生の実現には「ソーシャル・アクション」が不可欠であり、事例として地域共生ケア生野推進委員会の取り組みを紹介していただきました。
推進委員会は、属性別ではない高齢者から子どもが一緒に過ごせる“富山型デイサービス”を、生野区でもやりたいという地域住民の声からはじまりました。この指とまれ形式で呼びかけ、補助や助成がなくとも富山への視察や講演会を重ね、地域包括ケアセンターや区役所も加入する推進委員会が結成されました。そこからは、いざ実践と、新しい公共支援事業を活用し取り組むことで、大阪市地域共生型デイサービス事業につながりました。まさに地域の声が専門職・行政を巻き込み、制度につながった実践報告でした。
〇実践報告2:「住吉区地域見守り支援システム」 村田 進
地域福祉関連のセミナーでよく取り上げられる住吉区地域見守り支援システム。その構築に当事者の一員として関わってきた経験を報告いただきました。
支援システム構築のきっかけのひとつは、区長権限が増え、「住吉区地域福祉システムの再構築」を区が独自に掲げることができたこと。支えあい活動の基礎を小学校区とし、区独自にCSWを配置、そして見守り相談室が設置され、現在のシステム構築につながっていった。ただ、システムができても、“取り組みの地域差”や“見守りを支える支援員の発…