大阪市会 住民投票 議決の日(20200903)

大阪市会 住民投票(特別設置協定書)議決の日 2020年9月3日 大阪市会臨時会本会議。「特別区設置協定書」の議決の日でした。 大阪市を廃止し、4特別区を設置する協定書は可決されました。 投票総数82。賛成57票、反対25票。維新、公明党の賛成で可決されました。 また、議員一人一人の決定の責任を明らかにする趣旨で起立採決でなく、記名投票で行われました。 採決前の各会派を代表討論では、自治フォーラムおおさか共同代表の武議員も「市民とつながる・くらしが第一大阪市会議員団」として、反対討論をおこないました。 「民主主義を問う」演説の全文はこちら。 ----- 2020年9月3日 大阪市会臨時会本会議  市民とつながる・くらしが第一大阪市会議員団 代表 武 直樹 私は、市民とつながる・くらしが第一大阪市会議員団を代表して、 議案、第134号「特別区設置協定書の承認について」及び議案第135号に対して 反対の立場から討論をいたします。 民主主義を成立させる前提条件として、次の2つが大変重要です。 一つは、正確な情報が開示されていることです。 そして、もうひとつが、市民の皆さんの参加がしっかりと担保されていることです。 1点目の正確な情報の開示については、 例えば、財政シュミレーションに、相当な幅があるのであれば 市民の皆さんに様々なパターンをつくって相当な幅があることを理解できるように示さなくてはなりません。 また、市民利用施設はなく…

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人と関わる支援はどう変わる?(第17回_20200823@在日韓国基督教会館)

第17回 自治フォーラムおおさか 人と関わる支援はどう変わる? ~大阪市廃止で。制度と現場の視点から~ 〇ゲスト  奥田 知志 氏(認定NPO法人 抱樸 理事長)  柳本 あきら 氏(元大阪市会議員 5期) 〇コーディネーター  桜井 智恵子 氏(関西学院大学 人間福祉研究科 教授) レポート:田岡 秀朋 当日の様子は、youtubeでも視聴いただけます。 https://youtu.be/cvw1TauCPoM?t=23 今回は「すっきゃねん大阪市」さんの企画にあいのりさせていただきました。ゲストはNPO法人 抱樸の理事長 奥田 知志さんと元大阪市会議員 柳本 あきらさん、コーディネーターは関西学院大学教授の桜井 智恵子さん。 活動の拠点が大阪ではない奥田さんの目に、今の大阪がどのように映るのか?またまた人と関わる支援の見通しはどうなるのか?などなど興味深い対談でした。 ■素朴な疑問 まずはじめに、桜井さんは都構想になじみのない奥田さんにも伝わるよう「住民投票で問われていること」を説明します。その視点は、財を生み出すであろう「成長戦略」と「くらしを守る」福祉や支援はどうなるという2つでした。「成長戦略」は府市が一体となりカジノや万博に取り組んできてはいるものの、WTCや関空などの大規模開発の先祖返りで、これまでの手法と大きく変わらないということ。「くらしを守る」では、困窮者が多く集まり、支える市民活動も活発な大阪市で、「支援」し続けるのか?行政の役割は?とい…

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これからの社会運動を考える ~未来への大分岐~(第16回_20200718@阿倍野市民学習センター)

第16回 自治フォーラムおおさか これからの社会運動を考える ~未来への大分岐~ 斎藤 幸平 氏(大阪市立大学大学院経済学研究科 准教授) レポート:袈裟丸朝子 当日の配布資料はこちら。■時代は大分岐 みなさん、お久しぶりです。 予定の3月から延期となっていた大阪市立大学経済学研究科 准教授 斎藤幸平先生をお招きした「これからの社会運動を考える〜未来への大分岐〜」を7月18日に開催しました。 今回も自治体政策研究会との共催。 三密を避けるため会場人数を絞り、自治フォーラムおおさか初となるウェブ配信併用となりました。はからずも、ウイズコロナを模索するいまだからこそ必要な問題提起を受けたと思います。 フォーラム会場への移動中に、武さんと「突然ぽっかり時間ができたことで、これまでの働き方や家族と過ごす時間、いろいろ生き方を振り返る機会になった」そんな会話をしていました。 新型コロナウィルス感染拡大・パンデミック前であったなら、斎藤先生の講演が少し突飛に感じたかもしれませんが、まさに時代は大分岐にある。それがすとんと落ちました。それでは、以下、レポートです。 ■コロナ禍が浮き彫りにした現実 西脇さんの進行で武さんが「社会運動・市民運動をどう進めていくのか、そのヒントをみなさんとつかみたい」と挨拶し、自治フォーラムがスタート。 斎藤先生からは冒頭、私の話は「そもそも論です」とありました。なぜ、いま、「そもそも論」なのか。私たちは、気候変動に代表される環境危機と資源の枯渇、そし…

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